ターボラグ(Turbo lag)とは、ターボチャージャーによる過給エンジンにおいて、減速後に再加速した際にコンプレッサーが機能するまでの遅延時間のことである。
概略
ターボチャージャーは、エンジンから廃棄される排気ガスのエネルギー(動圧、静圧及び熱エネルギー)により排気タービンを回転させ、その回転力によりコンプレッサーを駆動することで、空気をエンジンへ圧送する。
そのため、減速時にアクセルペダルを戻すと排気エネルギーが減少しタービン回転数が徐々に下がる。同時に、スロットルバルブより上流の空気が行き場を無くすため逆流し、コンプレッサーの回転が妨げられる。その後再加速のためにアクセルペダルを踏み込んだ時、タービン回転数が再び上昇しコンプレッサーが機能するまでの遅延時間が生じ、この間は十分な過給が行なえず、期待した機関出力を得られない。しかしこのターボラグを小さくする工夫も各メーカーで見られる。
ターボラグが大きい場合、急激に加速するように感じられることから、「ドッカンターボ」とも俗称される。
脚注
関連項目
- ターボチャージャー
- アンチラグシステム
- ビッグシングルターボ
![ターボラグを解消するための手段・スカベンジング[内燃機関超基礎講座] | MotorFanTECH.[モーターファンテック]](https://motor-fan.jp/tech/wp-content/uploads/sites/5/2022/03/big_4615716_202006230652540000001-1024x760.jpg)

![ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態|MotorFan[モーターファン]|ギャラリー](https://car.motor-fan.jp/images/articles/10014459/big_main10014459_20200419103903000000.jpg)

