ペンスキー・PC3(Penske PC3)は、ペンスキーが開発・製作したフォーミュラ1カーである。デザイナーはジェフ・フェリス。
概要
ペンスキーが初めて製作したF1マシン、PC1の戦闘力不足により1975年シーズン中に開発が行われ、最終戦のアメリカGPに1号車“PC3-1”が登場した。全体的なスタイリングはスポーツカーノーズやラジエターの配置など、PC1にかわって購入したマーチ・751と似ていたが、サイドポンツーン側面の傾斜やラジエター上部に備え付けられたスパッツなど、細部は異なる(フェリスによれば前輪のアップライト以外は独自のものという)。
ジョン・ワトソンのドライブにより予選12位を記録したが、決勝は電気系統のトラブルのためPC1に乗り換えた(このため、決勝のスタートは最後尾からとなった)。シーズンオフに2台目のシャシー“PC3-2”が製作される。
翌1976年は引き続いてワトソンがドライブ。ノンタイトルレースでの事故でPC3-2が破損後は、再びPC3-1で出走するが、南アフリカGPで5位入賞したのみで、ベルギーGP以降は新型車のPC4が投入され、役目を終えた。
クラッシュしたPC3-2は修復後売却されてオランダGPでボイ・ハイエがドライブした。
F1における全成績
ワークス
(key)
* ペンスキー・PC1が獲得。
** ペンスキー・PC4による18ポイントを含む。
ノンワークス
(key)
脚注
参考文献
- 大串信「1000分の1秒のヒーロー列伝 FILE54 ペンスキー・PC3-1」 『F1グランプリ特集』1995年1月号、p.127 - 131




