ポエッツ・アンド・マッドメン』(Poets and Madmen)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、サヴァタージが2001年に発表したスタジオ・アルバム。フル・レングスのスタジオ・アルバムとしては11作目に当たる。バンドにとって4作目のコンセプト・アルバムで、ピューリッツァー賞を受賞した写真家ケビン・カーターを題材としている。

背景

ザッカリー・スティーヴンスとアル・ピトレリの脱退に伴い、バンドは4人編成で本作のレコーディングを行った。その結果、『ストリーツ・ア・ロック・オペラ』(1991年)以来10年振りの、ジョン・オリヴァが全面的にリード・ボーカルを担当したアルバムとなった。ただし、ピトレリは一部の楽曲に参加しており、「ステイ・ウィズ・ミー・アワイル」のアウトロ、「モーフィーン・チャイルド」と「ザ・ルーマー」のメイン・ソロ、「カミサール」のメイン・ソロの前半及びアウトロでリード・ギターを担当。

日本盤やヨーロッパ盤には、スティーヴンスとピトレリが在籍していた時期のライヴ音源がボーナス・トラックとして収録された。アメリカ盤には、『エッジ・オブ・ソーンズ』(1993年)の日本盤ボーナス・トラックであった「ショットガン・イノセンス」が追加収録された。

アルバム・ジャケットの絵は『デッド・ウィンター・デッド』(1995年)、『ウェイク・オブ・マゼラン』(1997年)に引き続きエドガー・ジェリンズが描いた。

反響

本作はドイツで大きな成功を収め、メーディア・コントロール・ゲーエフカー・インターナツィオナールによるアルバム・チャートでは7位に達して、バンド初のトップ10入りを果たした。バンドの母国アメリカでは、総合チャートのBillboard 200にはランク・インしていないが、『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートでは49位に達した。

収録曲

特記なき楽曲はジョン・オリヴァ、ポール・オニール、クリス・キャファリーの共作。

  1. ステイ・ウィズ・ミー・アワイル - "Stay with Me Awhile" - 5:06
  2. ゼア・イン・ザ・サイレンス - "There in the Silence" - 4:57
  3. カミサール - "Commissar" - 5:36
  4. アイ・シーク・パワー - "I Seek Power" - 6:03
  5. ドライヴ - "Drive" - 3:17
  6. モーフィーン・チャイルド - "Morphine Child" - 10:13
  7. ザ・ルーマー - "The Rumor" - 5:16
  8. マン・イン・ザ・ミラー - "Man in the Mirror" - 5:56
  9. サレンダー - "Surrender" (Jon Oliva, Paul O'Neill) - 6:40
  10. アウェイクン - "Awaken" - 3:23
  11. バック・トゥ・ア・リーズン - "Back to a Reason" (J. Oliva, P. O'Neill) - 6:35

日本盤ボーナス・トラック

  1. ジーザス・セイヴス (Live in Germany '97) - "Jesus Saves (Live in Germany '97)" (J. Oliva, P. O'Neill) - 4:28
  2. ハンドフル・オブ・レイン (Live in Germany '97) - "Handful of Rain (Live in Germany '97)" (J. Oliva, P. O'Neill) - 5:27

アメリカ盤ボーナス・トラック

  1. ショットガン・イノセンス - "Shotgun Innocence" (J. Oliva, Criss Oliva, P. O'Neill) - 4:28

参加ミュージシャン

  • ジョン・オリヴァ - ボーカル、キーボード、バッキング・ボーカル
  • クリス・キャファリー - ギター、バッキング・ボーカル
  • ジョニー・リー・ミドルトン - ベース、バッキング・ボーカル
  • ジェフ・プレイト - ドラムス、バッキング・ボーカル

アディショナル・ミュージシャン

  • アル・ピトレリ - ギター
  • ボブ・キンケル - キーボード、バッキング・ボーカル
  • ジョン・ウェスト - バッキング・ボーカル

脚注


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